よく子供に、「我慢しなさい」って言いますよね。
おもちゃが欲しいと駄々をこねられたり、夕飯の前にオヤツが食べたいと言われたり、そんな時に「我慢しなさい」って。
生きていくと、どうしても思い通りにならない事ってたくさんあります。
全部、自分の思い通りになるなんて事ないですよね。
だから我慢を覚える必要があるんですが、必要以上に我慢ばかりをさせていると子供にストレスがかかって大変なことになるかもしれません。
今日は子供に我慢をしつける時に、必要以上に我慢ばかりさせていませんか?というお話しです。
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本当に必要な我慢をさせているか?
必要な我慢って何?と思うかもしれませんが、私が思うのは「ちゃんとした理由のある我慢」の事です。
夕飯前のにおやつ食べちゃだめ、っていうのには、ちゃんとした理由がありますよね?
もうすぐ夕飯だから、おやつを食べたら夕飯が食べれなくなる。夕飯は栄養を考えて作ってあるから元気な体を作るには、おやつばかりじゃなくて、夕飯をしっかり食べて欲しい
そういう理由がありますよね。
でも、夕飯のメニューがそもそも お菓子みたいなのだったら?
ごくたまに、なんですが、我が家では朝食が甘いドーナツだったり、クリスマスの翌日なんか、ケーキの残りだったりする事があります(;'∀')
夕飯も、レトルトカレー、なんて時もあります。
そんな時は栄養がどうとか、ってあんまり言えないですね。
じゃぁ、夕飯まで我慢する必要ないんじゃない?となってしまいます。
でも、夕飯をちゃんと食べてほしい、っていうのには、栄養面だけじゃない他の理由もありますよね?
家族で食卓を囲む事の大切さとか、家族団らんのひと時とか、時間を守るとか、そういう意味もあるじゃないですか。
他にも、おもちゃを我慢するとかも、お金には限りがあるから、おもちゃばっかり買っていたら他の必要な物が買えなくなって困るとか、物を大切にしてほしいとか、そういう意味がありますよね。
スポーツの厳しい練習も、厳しい練習を我慢したら上手くなったとか、できない事ができるようになったとか、そういう楽しみだったり、得られる物があるから意味がある。
我慢しないと危険な事になる、他の人の迷惑になる、我慢したら良い事がある、など、ちゃんとした理由があるから我慢させる。
こういうちゃんとした理由のある、必要な我慢をさせていますか?
無駄な、必要のない我慢をさせていませんか?
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必要のない我慢とは?
逆に必要のない我慢というのはなんだろう?という事だけど、
私は「体や心に支障がでる・我慢する事に意味のない我慢」だと思います。
例えば、「お風呂で100数えるまで出ちゃいけない」とかです。
これって湯冷めを防ぐために体をよく温めてから出ましょう、という意味で昔から言われている事だと思うんですが、小さな子供などが「熱い」と言っているのに、我慢しなさい!というのは必要のない我慢だと思うんです。
冬場などよく体を温めるのには賛成だけど、顔を真っ赤にして熱がっているのに我慢するのは意味がないと思います。
むしろのぼせてしまう可能性の方が高くて危険じゃない?
なにも100秒にこだわらなくても、体が十分温まっていれば、100秒じゃなくていいんですよ。100秒ってただの目安ですからね。
こんな風に我慢する事に意味のない我慢というのは、大人の感情だけでさせる我慢。
ほかにも、子供が大好きなガチャガチャマシン。
「月に1回まで」という約束なのに、もう1回やりたい、となったら「我慢しなさい」でいいと思います。「約束を守るための我慢」なので意味のある我慢だからです。
でも、「お小遣いは好きに使っていい」と言ってるのに、「ガチャガチャなんて無駄だからやっちゃだめ!」っていう我慢は必要ないと思うんですよね。
お小遣いの範囲で好きにさせたらいいじゃない。
この意味のない我慢ってかなりストレスです。
どうしても我慢させたいなら、頭ごなしに「ダメ!」というのではなく、ちゃんと子供が納得できる理由を言ってあげないといけないと思います。
どうせガチャガチャのおもちゃなんて、すぐどこかにやるくせに、とは思います。思いますけどね!
でも子供にとって、ガチャガチャのおもちゃも欲しいけど、ガチャガチャする事自体が楽しいんですよね。
何が出てくるかわからないワクワク感とか、あの回す時の感触とか。そういうのもひっくるめての200円だったり300円だったりするわけですよ。
大人のパチンコや宝くじだって似たような物だと思いますよ。
やらない人には何が良いのかさっぱりだけど、やりたい人には魅力なんですよね。だから自分のお金の範囲でやる分にはいいと思います。
とは言え、お小遣いならどんな事にでも好きに使っていいと言ってるわけではないですよ。
「友達に奢る」なんて使い方はトラブルの元になるので、ダメ!でいいと思います。
好きに使っていいお小遣いを、大人の価値感で無駄だから、という理由で我慢させるのはどうかな?という話しです。
その我慢は何のための我慢なのか、ちゃんとした理由があるのか、我慢した後に得られる物はあるのか?
子供はそれを納得しているのか?
を考えないと、それはしつけにならず、子供にストレスを与えるだけになってしまいますよ。
我慢ばかりさせていると子供が荒れる原因に
なんでも我慢ばかりさせていると、子供は強いストレスを感じるようになります。イライラしたり、乱暴になったり荒れる原因になります。
我が家の子供も、強い我慢によるストレスでものすごく荒れた時期がありました。(詳しくは → 転校のストレス?夏休みに荒れた小学生。その原因と解決策【体験談】も読んでみてください )
あるいは我慢しないといけない、と主張する事をしなくなります。
そして、ストレスのはけ口としていじめをしたり、逆にいじめられても我慢してしまうようになってしまいます。
我慢ばかりしていると大変な事になるかもしれません。
我慢しなくていいこともある
例えば、いじめ。
ひどいいじめがあるのに、我慢して学校に行く。
「いじめっ子になんか、負けたくない!」という強い気持ちがあるなら、頑張ってもいいかもしれません。
でも、それで自分がボロボロになってしまうのは悲しいです。誰も幸せにはならないです。
必ずしも、我慢する・頑張る=強い・正しい というわけではない という事も教えてあげて欲しいですね。
耐えられない事には逃げてもいいんです。
逃げてやり直したっていいんです。
何度だってやり直しはできます。
それは子供に対してだけじゃなくて、ママにも当てはまると思うんですよね。育児や家庭内の事や仕事の事や。
我慢して、耐えきれなくなって自分が壊れてしまう前に、逃げるが勝ち!ですよ。
本当につらい時はそういう方法もあるんだ と、覚えておいてくださいね。
まとめ
我慢する事は必要だけど、我慢ばかりさせて子供のストレスを貯めないように、必要のない我慢をさせていないか、見直してみましょう!
・必要な我慢 = 人の迷惑になる、我慢しないと困る事になる、我慢をすると良い結果が得られる、などの我慢。
・必要のない我慢 = 理由・根拠のない我慢、大人の感情だけでさせる我慢。
そして、時には我慢をしなくてもいい事もあること、我慢してはいけない事もあると教えてあげましょう。
子供の身や心を守る事も大切ですからね。
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