よく、2人目が産まれたら上の子優先にって言われますよね。
私も第一子から5年近く間をあけて2人目が産まれたんです。
だから、上の子優先、上の子優先って赤ちゃんが泣いていても先に上の子の用事をすませてから赤ちゃんのお世話をしたりしていました。
なのに、なぜか下の子に意地悪したり、我がままになったり。ウチの子もしかして、すごく性格悪いのかしら?なんて残念な気持ちになったんですが…
実は、この「上の子優先」が、親はやってるつもりでも当の子供には伝わっていない。という事があるんです。
つまり、伝わっていないので上の子にしてみれば優先されてると感じなく、むしろ赤ちゃん優先のように感じる、赤ちゃんばかり可愛がられてる、と感じるということ。
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親にしてみれば上の子優先にしてるのに…なんで我がままになるんだろう、という事に。私はこれに気づくのに3年もかかってしまいました(泣
なので、これから2人目が産まれるという人、2人目が産まれたけど、上の子が荒れてしまっているという人に、これからお話しする事が少しでも参考になればと思います。
上の子優先にしてるつもりが
私の第一子の長女は、新生児の頃から母乳がうまく飲めない、離乳食が進まない、寝つきが悪い、寝起きが悪い、などとても手のかかる子でした。
なので、なかなか2人目を考える余裕もなかったんですが、長女が幼稚園に通いだしてから2年目、2人目妊娠。
長女の赤ちゃんの頃を思い出して、2人目大変そうだな、赤ちゃんのお世話にかかりきりになるんじゃないかな、長女が荒れるかも、なんて心配をしていたんです。
ところが、手のかかった上の子に比べ、2人目の楽ちんなこと!
上の子の時、あんなに大変だった母乳も上手に飲んでくれるし、夜泣きも少なく寝つきも良くて、手のかからない子でした。( 上の子とは正反対!(笑)
おかげで上の子の用事を中断する事も少なく、上の子を優先できてると思ってたんです。
でもそれだけでは、上の子に自分は優先されている可愛がられている、と伝わっていなかった。
上の子優先、その方法で大丈夫?
私が上の子を優先しているつもりで、やっていた事は
- 赤ちゃんが泣いていてもすぐに赤ちゃんの方にいかない。
- 上の子が赤ちゃん返りをしても怒らない。
- 上の子のお世話を先にやる。
- お姉ちゃんなんだから、と言わない。
などでした。
これだけやれば十分優先できてると思ってたんですが、上の子にしてみれば、これって今まで当たり前の事だったんですよね。
今まで赤ちゃんなんていなかった時は、当たり前のように自分が1番、自分だけがママを独占していたわけですから。
でも赤ちゃんがきたら、ママを独占できない。今までは全部自分だけのママだったのに、赤ちゃんとママを半分こ。
これではいくら赤ちゃんを後回しにしたって、上の子は今までよりママと2人きりの時間が減ったわけですから、ママを取られたと思ってしまいます。赤ちゃんに対して面白くないと思うでしょう。
ましてや自分が優先されてるなんて、思いもしません。
「上の子優先」は上の子への声かけが大事
さて、私が3年もかかってやっとわかった「上の子優先」方法なんですが、基本的に
- 赤ちゃん(下の子)が泣いていてもすぐに赤ちゃんの方にいかない。
- 上の子が赤ちゃん返りをしても怒らない。
- 上の子のお世話を先にやる。
- お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから、と言わない。
という方法、これは合っているんです。
ただこの時に、上の子に対してちょっとした声かけの仕方で、子供の受け止め方がかなり変わる、と言う事。
例えば「赤ちゃん(下の子)が泣いていてもすぐに行かない」の場合、私は赤ちゃんが泣いても慌ててかけよらない、「ちょっと待っててね」なんて言いながら落ち着いて行動するようにしてました。(もちろん、怪我や急がないといけない場合を除いて)
でも、これ上の子優先してる?って改めて言われると…うーん?ってなりますよね。
単に下の子を優先していないだけ。それでは上の子を優先しているとハッキリ伝わりますません。
ではどうしたらこの場合、上の子優先になるのか?を子供視点で考えてみました。
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赤ちゃんが泣いている→ママが赤ちゃんに構う
この時点で上の子は自分よりも赤ちゃんを優先されたと思います。だからどんなに赤ちゃんを後回しにしたって、上の子は少なからず不満が出るわけです。
それじゃあ赤ちゃんのお世話できないじゃない!ってなってしまうんですが、ここで上の子の声かけが大事になってきます。
どんな風に声をかけたら子供は自分が優先されてると思います?
「あら、赤ちゃんが泣いているわ。どうしたのかな?どうして泣いてると思う?」と上の子に話しかけてみるんです。
そうすると上の子は赤ちゃんが泣いている事について考え始めます。
お腹が減ったのかな?怖い夢でもみたかな?目が覚めて寂しかったのかな?
「赤ちゃんかわいそうだね」
となればしめた物です。
赤ちゃんに対するヤキモチが少なくなりますよね。
「じゃあ、どうしたのかママちょっと見てきていい?」と声をかけてから行くと、上の子はママが自分を気にかけてくれてるとわかるので、納得してくれます。
あるいは、一緒に赤ちゃん見に行こうか?と誘ってもいいです。
いくら上の子の用事を済ませてから赤ちゃんの方に行ったとしても、赤ちゃんに「遅くなってごめんね〜」なんて声をかけながらでは、上の子は不満に思ってしまいます。まるで自分のせいで赤ちゃんを待たせたと言わんばかりですもの。
まず上の子に声をかけ、下の子がどんな状態なのか考えさせる。そして上の子に断ってから下の子の様子を見にいく。
こうすると、上の子は自分の意見が尊重されている、優先されていると感じます。
声のかけ方ひとつで、感じ方は変わりますよ。
あなたが1番大好き
「ママは誰が1番好き?」
これは私の長女が実際に言ってきた言葉です。
当時の私は、姉妹の間で不公平があってはいけないと
「2人ともおんなじくらい1番だよ」と言ってたんです。その後も何度も「誰が1番好き?」を繰り返し聞いてきましたが、私はいつも同じように「2人とも1番だよ」と言い続けました。
でも上の子は「あなたが1番だよ」と言って欲しかったんですよね。
3年たってようやくその事に気づいた私。
ある時、また「誰が1番好き?」と聞かれたので、迷わず「あなたが1番好きだよ。でも下の子にそう言うと可哀想だから、2人の内緒ね?」とコショコショ話しで言いました。
それだけで上の子は満足して満面の笑みを浮かべて去っていきました。
特に下の子に言いふらしたり、自慢したりはしませんでした。上の子もわかってるんでしょうね。ママから1番だよ、と言って欲しい。ただそれだけ。
下の子も同じ事を聞いてきたので、その時も同じように「あなたが1番よ。でもお姉ちゃんには内緒ね?きっと寂しく思っちゃうよね。」と言いました。
誰だって、自分が好きな人には自分の事を1番好きだよって言って欲しいですよね。
上の子を特別扱いする
時々でいいので、下の子が見ていない時に、こっそり上の子だけ特別扱いをした事もあります。
頂き物で1つしかないお菓子を
「これね、もらったんだけど1つしかないし下の子はまだ小さくて食べれないから、お姉ちゃんに特別にあげるね。でも下の子には内緒だよ。食べられなくて可哀想だからね。」
とその場でこっそり食べさせました。確かチョコレートか何かだったと思います。一口で食べれてしまうサイズでした。
やっぱり上の子はそれだけで満足して、その直後はご機嫌で、ちょっとだけ下の子に優しくしたりしてました(笑)
ひとつ注意。あまりやり過ぎると、甘やかしになってしまうので程々に!
言葉にしてわかりやすく上の子に伝える
子供は親の態度だけで愛情を確認するのは難しいです。
子供にわかりやすく言葉にして伝えないと、伝わりません。
「あなたが1番好きよ」
「あなたが下の子と遊んでくれるからママ助かってるよ、ありがとう。あなたがいてくれて良かった」
「下の子は小さいからお世話が大変。早くあなたみたいに大きくなってくれたらいいのに」
上の子は下の子が可愛がられていると自分の居場所を奪われるのでは、と心配になります。赤ちゃんが小さいうちは「あなたが1番大好き」「あなたが1番大事」とわかりやすく上の子に伝えてあげて、その心配を少なくしてあげる事が「上の子優先」という事になるのではないでしょうか。
その上で一緒に赤ちゃんのお世話をしたりして、赤ちゃんへの優しさや思いやりを育てていきましょう。
上の子優先にしてるのに、どうもうまくいかない、という場合に試してみてくださいね!
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