こんにちはセトラです。
今日は、2016年に公開されたホラー映画「貞子vs伽倻子」の感想です。(いまさら!)
「リング」シリーズも「呪怨」シリーズも観ていたので、この映画も気になってはいたんですが、子供が生まれてからはホラー映画は観てなかったんですよね。
なんですが、2年越しについに観る事ができたので今更ながらの感想です。
なんていうかもうね、ツッコミ所満載だったのでむしろ感想書くしかないでしょ!
っていう勢いです。
あらすじ、ばりばりのネタバレありまくり、なので、ネタバレしたくない、という人はこのまま回れ右でございます。
どうでもいいけど、「伽倻子」の漢字が一発で変換されたのは、もしや伽倻子の呪い…?(笑)
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貞子vs伽倻子あらすじ
まずはあらすじを。
女子大生の倉橋有里は、親友の夏美から両親の結婚式のビデオのダビングを頼まれます。中古のビデオデッキを購入し、ダビングをしようとしますが、そのデッキの中には1本の古いビデオテープが入っていました。
怖がる夏美に対して、面白ろ半分な有里。
ビデオを再生してしまいます。
実はそのビデオは呪いのビデオで、見ると2日後に必ず死ぬというビデオだったのです。
ビデオを再生したものの、その場を外した有里はビデオを見なかったが、夏美はビデオを見てしまい、貞子の呪いにかかってしまいます。
なんとか呪いを解こうと、二人は都市伝説の研究家でもある大学教授の森繁に助けを求め、霊媒師に夏美を除霊してもらうことになりました。
しかし、その除霊を貞子が妨害。
除霊は失敗し、霊媒師、その助手、森繁たちは貞子の力によって命を落としてしまいます。
絶望し泣き崩れる夏美を救おうと、有里は森繁の本に書いてあった「ビデオを人に見せると呪いが解ける」という方法を試すため呪いのビデオを見ます。が、効果はなく、自らも呪いにかかってしまいます。
そこへ、超霊能力者の常盤経蔵が登場。
先に除霊を依頼されていた霊媒師が、切り札として呼んでいたのです。
経蔵は盲目の少女、珠緒を助手として従えていました。「バカな事したね。」と有里の行動を一蹴する珠緒。
玉緒は子供ながらに強い霊感を持っており、事の顛末を悟れるようです。
口や態度は悪い経蔵ですが、かなりの力をもっており、珠緒を気にかけたり根はやさしい所もあるようです。
有里から貞子の呪いを解くように依頼される経蔵。
経蔵は貞子の呪いを解く事はできるのか?
一方、入ると必ず命を落とすという“呪いの家”の向かいに引っ越してきた女子高生の高木鈴花。
呪いの家に呼ばれているかのように、しばしば不気味な幻覚をみるようになります。
ある日、鈴花は呪いの家の前で4人の男の子達と会います。その4人がなんとなく気になりつつも、自宅に帰った鈴花。
しかし、友達同士に見えたその4人は、実はイジメっ子とイジメられっ子でした。
イジメっ子たちは1人の男の子をイジメており、呪いの家に入ったら許してやる、と脅したのです。
しかし、イジメられっ子も黙ってはいません。一度は呪いの家に入ったもののイジメっ子に石を投げて報復。呪いの家に隠れます。
怒ったイジメっ子達も呪いの家に入ってしまい、4人とも次々と襲われていく…
翌日、鈴花は近くの小学生4人が行方不明になっているという話しを聞きます。もしかして、昨日の4人では、と不安になる鈴花。
そしてその晩、行方不明になっていた男の子たち4人のうち、一人が呪いの家にいるのを目撃します。
男の子が気になり、鈴花は呪いの家に入ってしまう。
真夜中に鈴花が外に出る気配を感じた両親は、鈴花を探しに出ると、呪いの家から鈴花の悲鳴が。
助けようとして家に入った両親は犠牲となってしまいます。鈴花の母は伽倻子に襲われながらも、鈴花を逃します。
その晩は逃げ延びた鈴花でしたが、呪いが解けたわけではなく、このまま命を落とすのを待つばかりとなってしまいました。
さて、経蔵にはある作戦がありました。
それは、貞子の呪いと伽倻子の呪いをぶつけて相殺するというもの。
果たしてその作戦はうまくいくのか?
その作戦の実行前に、夏美は恐怖から自ら命を断とうとしますが、貞子がそれを許さず。貞子の呪いによって命を落とします。
貞子の呪いにかかった有里と伽倻子の呪いにかかった鈴花。2人は助かる事ができるのか?
経蔵は、有里に呪いの家に入らせ伽倻子の呪いを追加。鈴花には、呪いの家で呪いのビデオを見せて貞子の呪いを追加。
有里と鈴花、2人とも同時に2つの呪いにかかっている状態を作り出しました。
これで、有里と鈴花の命を貞子と伽倻子が取り合いになり、2つの呪いが共倒れになる事を狙っていた経蔵。
そして作戦通り、貞子と伽倻子が対峙した!
しかし、思ったように呪いの相殺は起こりませんでした。
「作戦は失敗だ!」とする経蔵。
最終手段として考えていた奥の手を使わなくてはならなくなりました。
それは、貞子と伽倻子の呪いを1人に集めて、呪われた人物もろとも、呪いの家の奥にある井戸に封じ込めるというもの。
経蔵と玉緒は、万が一に備えて準備をしていたのでした。
井戸に集まる有里と鈴花。
有里と鈴花を貞子が追い、貞子を伽倻子が追い、2つの呪いが井戸にやってきました。
有里は、呪いを集める役を自分がやる、と決意を固めます。
そして井戸の前に立ち、貞子、伽倻子が有里目掛けて飛びかかった刹那、井戸へ身をなげます。
ぶつかる2つの呪い!
呪いがぶつかった衝撃で、なんと経蔵は真っ二つになり絶命してしまいます。
有里を追って井戸の中に落ちる貞子伽倻子。
経蔵の事でショックを受けながらも、鈴花に井戸の蓋をするように命じる玉緒。
無事、井戸の蓋をし2つの呪いを封印できたかに思えたその瞬間…。
封印は破かれ、2つの呪いは巨大な渦を巻きながら融合されていきます。
それを井戸の底で見ていた有里に、融合した呪いが襲いかかっていく。命をかけた作戦も失敗し、自らの最後を悟り、静かに涙する有里。
最強の呪いは井戸から溢れ出て…
恐怖と絶望の声をあげる玉緒と鈴花。
そして場面は暗転し、エンディングへと。
エンディングの後、呪いのビデオが再生され、そこから現れたのは、伽倻子の声と動きをする貞子の姿が…
貞子vs伽倻子感想
最後、玉緒と鈴花がどうなったのか、2人の様子は描かれていません。
が、絶望的な状況なのでおよそ助かる見込みはないと考えるのが普通でしょう。
2つの呪いは融合し、さらに大きな呪いとなってしまいました。
この呪いを解ける人は現れるんでしょうかね?
それとも、解けない呪いとして永遠に続いていくんでしょうか?
結論から言うと、いろいろ意見は分かれるようですが、私はホラーとして面白かったです。
続編があっても不思議じゃないラストでしたが、リングにしろ呪怨にしろ、根本的な問題は解決せず、続きを匂わせるような作品なので、ラストはこんなもんでしょう。
って言うか、見ながらツッコミ所満載!って思いながら見てましたよ。
いや、怖いのは普通に怖い。
思ったよりホラーでした。
ただタイトルがvsなのでね、どんな方向性になるのかなー、って思ってたんですよ。
かの有名な「エイリアンvsプレデター」みたいに、もっと今までと違う路線とか切り口でくるのかな、と思ってたのだけど。
プレデターかっこいい!みたいに貞子すげー!とかなるのかな、とね(笑)ちょっと期待してたのです。
うーん、ちょっと物足りないかな?とも思いますが、ホラーとして面白かったです!
いろいろ突っ込みどころ満載でしたけどね(笑)
ツッコミ所 1: 登場人物にツッコミ
まず、始まり方がB級ホラーっぽい、というか、登場人物がみんなポンコツでツッコミたくなる。
普通、うら若き女子大生が、そんなボロボロで不気味なビデオ再生する!?みたいな。
いやー、私でさえ中古で買ったビデオデッキの中からあんな不気味なビデオテープ出てきたら、即!ゴミ箱行きですよ。
まぁ、このくだりがないとストーリーが進まないどころか、始まりもしないのでしょうがないんでしょうけど。
ホラーのお約束、だけど真面目そうな女子大学生が面白半分で再生する、っていう脚本はちょっと強引だったかなぁ、と思いました。
あと、森繁教授。
伝承民族学?の研究をしていて、「呪いのビデオが見つかったら買いとる」とか、「貞子に会えるなら命はなくてもいい」とか、どんだけ貞子ラブなの!て人です。
貞子を見たい一心で呪いにかかるけど、結局貞子を一目見る事もなくお亡くなりに。
そして、細かい事なんだけど、気になっちゃったのが、鈴花の髪型。
高校に通っている時はサラサラストレートなのに、自宅やその他のシーンではゆるいパーマかかった髪型に。
もともと天パ設定なの?
学校行く時だけストレートに伸ばしてるの?
設定としては細かいかもだけど、そんな描写もないし、その設定特に必要ないんじゃ…
何か意味があったのかな。
意図がわからなくてごめんなさい!そもそも意図なんかないのにかもしれない。そんな所が気になっちゃってごめんなさいね!
ツッコミ所 2 : 経蔵と玉緒が厨二くさい
後半から登場する超霊能力、安藤政信演じる常盤経蔵と相棒で盲目の女児 珠緒。
この2人が出てきた時、
「えっ、ちょっ、まっw」
てなりました。
口も態度も悪いけど、根は優しい感じの経蔵と、盲目、毒舌、霊感少女の玉緒。
どっかの厨二キャラですかw
特に玉緒の衣装、ファッション、アニメのキャラが実写になった?てくらい。
玉緒って小学生高学年くらいにみえるけど、なんで経蔵と一緒にいるの?どんな関係?って疑問がふつふつと。
そっちに意識持っていかれてしまって、ストーリーがちょっと入ってこなかった^^;
いったい、どこの層を狙ってこの2人のキャラにしたんだろう…とツッコミ。
経蔵は霊能力者というより、陰陽師の流れなの?っていう感じの動きで、指でチャチャっと印のような物を切ったり、いちいち効果音にヒュッ、とか入っててキレもよくて無駄にかっこいいです。
ええ、カッコイイんです!
安藤政信だしね!
そして毒舌幼女、玉緒。可愛いです、可愛いんだよ。
ツッコミ所 3: 貞子と伽倻子の戦闘シーン
そしてこの映画最大のツッコミ所、それはタイトル。
映画のタイトルは「貞子vs伽倻子」
そう、vs。
バーサス。対決!なのよ!
なのに、え?対決した?あれだけ?
って感じに少ない!確かに対峙はしたけど、ストーリーの終盤にちょっとだけ。
貞子と伽倻子の取っ組み合い、見たかった…
いやいや、そんな演出を望むのは検討違いとしても、もう少し直接対決をしっかり描いて欲しかった。
映画のキャッチコピーだって
「どっちの呪いが、最恐か。」「呪い勝つのは、どっちだ!?」
ってなってるんだしさ。
タイトルとストーリーざ微妙にズレちゃってる気がしないでもない。
てか、vsじゃなくて&だよ。融合しちゃうしさ。
ツッコミ所 4 : 貞子vs伽倻子の主題歌
そしてラスト、エンディングテーマが流れるんですが、それがロック!
で、え?ロック?この流れで?
ん、まてよ?この声。
ああ、やっぱりデーモン閣下でしたか!
相変わらず美声、歌上手い!
主題歌は聖飢魔Ⅱの「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」
さすが!だけど、貞子と伽倻子の映画で突如のロックにちょっとびっくりしましたよ。
全体の感想
全体の感想として、タイトルの回収シーンが遅い&少ない、という事を除けば、ホラーとして十分怖いと思います。
2つのストーリーがあるので、やや駆け足気味な展開でしたが、変に間延びしてなくて途中でダレる事もありませんでした。
ツッコミ所はあるものの、あらすじを書いている時も、ストーリーや場面を思い出しながら、思わず背筋がゾクっとなる事も何度か。
しっかりホラー映画として成立してます。
あ、そうそう、あらすじ書きながら思い出した事が。
鈴花が呪いの家から逃げ出した後、目覚めるとそこは自分の部屋で、有里、経蔵、玉緒の3人も一緒。
経蔵は作戦を説明し、準備をしに出ていく。
残った有里と鈴花。
鈴花は「怖い…!」と震え、その肩を有里が抱きしめる、という流れのシーン。
場面が転換すると、鈴花が目覚めるシーンにもどり、まったく同じストーリーが繰り返される。
といった流れが3回連続で起きたんですが!
これは、演出でリピートされてるの?それとも、うちのDVDの調子の問題?
演出としても、そこを繰り返す意味はないし、再生機の問題なのかな。
まさか呪い…とかじゃないよね、とビビってました。
とりあえず、DVD見てから1週間くらい経ったから大丈夫でしょう!
盛大にネタバレしましたが、貞子や伽倻子の不気味なシーンや、背筋がゾクゾクする感覚は、ストーリーがわかっていてもゾッとするので夏の暑い夜におススメですよ。
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