この本を読むきっかけは、実はわが子の事で悩んでいたからではないんです。
私には、子供が小さい頃から仲良くさせてもらっているママさんがいるんですが、彼女のお子さんがなかなか元気な子で、彼女はいつも悩んでいたんです。
我が家の娘もなかなかの元気印。
走りだしたら止まらない、自制がきかず、すぐに興味が移りじっとしていられない、こちらの言う事をまったく聞いてくれない、ような子なんですが、その子は我が子のさらに上を行き、そして力も強かったのでママさんはいつも疲れ果てていました。
そんな時、立ち寄った本屋でふとこの本の背表紙が目につきました。
何か彼女の子育ての参考になれば・・・と思い手に取ったのがきっかけだったんです。
ところがなんと、
そこに書かれている「育てにくい子」というのが我が家の娘にそっくり!!!!
え?もしかして、うちの娘って世間で言うところの育てにくい子だったの?
この本は悩めるママさんたちからの質問形式で、それに筆者が応えていく形で書かれています。
その悩み事の質問内容が、ことごとく娘に当てはまる・・・
えーーーーー?!今まで、子供ってうちの子みたいなのが普通なんだと思ってた!多少の差はあれど、どの子もみんなこんな感じで、世のママさんたちは本当に大変だ、先人の母達は偉大だわ、と思っていたんです。
主人も子供なんてこんなもんでしょ?って感じに受け止めてて、別段、「育てにくい子」なんて思ってもなかったんです。
しかし、この本を読んでの衝撃。
当てはまる事ばかりで、最初は衝撃ばかりだったのですが、そのうち、そっかぁなるほど、うちの子は「育てにくい子」だったのねー、と妙に納得したというか、スッキリしたというか。
いや、そりゃ私、子育て大変なはずだわ、と思いました。
子供の性質を知れば、対応の仕方も変わってくる
それまで、我が家の娘が扱いにくいのは、私の育て方に難があるからなんじゃないかと思っていました。
私がもっとしっかりしていれば、もっとちゃんとしていれば。頑張ってるつもりでも、頑張りが足りないのでは?もっと頑張らなくちゃいけないのかな、と。
でも実は、いわゆる「育てにくい子」というのならば、それは元々の子供が持っている性質なので私の育て方のせいだけじゃなかったんだ、と救われた気がしました。
普通なら、こう言ったら動いてくれそうなものなのに、という思いが、「そうか、うちの子はこのやり方や言い方ではダメなのね」とも気づけました。
それに気付ければ、対応の仕方も変える事ができます。
そして癇癪をおこす娘の気持ちだったり、我がままを言う背景だったりが少しわかったかもしれない、と思えたんです。
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みんな同じように悩んでいる
この本を読んで、みんな同じような事で悩んでるんだなぁ、と安心しました。ウチの子だけじゃなかったんだ!てね。
そして多かれ少なかれ、この本の中での質問のような事はどの子にも当てはまるんじゃないでしょうか。(うちの子はびっくりするくらいたくさん当てはまりましたが・・・)
本の中では、育てにくい子の気持ちや行動に、どう対応すればいいのか、心の持ち方などが書かれているのですが、その中で発達障害についても触れています。
そしてそれを読む限り、我が家の娘はどうも発達障害の傾向にあるなぁ、という事。本の質問や回答を読んでいてもうちの子、そのさらにその上をいくんだけど、と思っていたので、そこもなるほど、と感じられました。
正直、本の通りに対応してもウチの子にはうまくいかないんじゃないか、と思う事もありました。でも子供の性格や反応の仕方は千差万別。
こうしたらこうなる、というようなテンプレート通りにいなかいのは当たり前なんでしょう。
だから、「他の子はみんなお利口さんなのにうちの子はどうしてできないんだろう」と悩むより、他の子と違ってもいいんだ、うちの子はこうなんだ、と理解する事が大切なんですね。
「育てにくい子」と感じたときに読む本―悩み多き年齢を上手に乗り越えるためのアドバイス
友人の参考になれば、と思い読み始めた本ですが、「育てにくい」子もそうじゃない子も、小さな1歳くらいの子~思春期まで、長く幅広く参考になる1冊だったと思います。
ま、なかなか本の通りに実践する事は難しいんですけどね!できてもうまくいかない事も多いし。
それでも子供に手を焼かされた時、イライラした時など、時々読み返していきたいと思います。
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